アフターピルはどこで手に入る?3つの方法の違い
2026年10月9日時点で、日本で緊急避妊薬(アフターピル)を手に入れる正規の方法は3つあります。どれを選んでも、中身は同じ成分(レボノルゲストレル1.5mg)の薬です。
- 医療機関で対面の診療を受ける: 診察のあと、院内で受け取るか、処方箋を持って薬局で受け取ります。
- オンライン診療を受ける: 研修を受けた医師などが初診から診ることが認められています。薬は研修を受けた薬剤師のいる薬局で受け取り、その場で飲みます。
- 薬局で処方箋なしで買う: 2026年2月2日から、要指導医薬品として販売されています。研修を受けた薬剤師から受け取り、その場で飲みます。
探すときは、厚生労働省が公表している一覧を使えます。避妊に失敗してから72時間以内に飲む薬なので、どの方法でも、できるだけ早く動くことが大切です。
3つの方法は何が違う?
大きな違いは「医師の診察があるかどうか」と「どこで薬を飲むか」です。表にまとめます。
| 医療機関(対面) | オンライン診療 | 薬局(処方箋なし) | |
|---|---|---|---|
| 医師の診察 | あり | あり(画面ごしの初診も可) | なし(薬剤師が確認) |
| 薬を受け取る所 | 院内、または処方箋で薬局 | 研修を受けた薬剤師がいる薬局 | 販売できる薬局 |
| 飲む場所 | 医師の処方に従う | 薬剤師の目の前 | 薬剤師の目の前 |
| 薬の種類 | 医療用(処方箋医薬品) | 医療用(1錠だけ処方) | 要指導医薬品 |
| 探し方 | 厚生労働省の医療機関・研修医師の一覧 | 厚生労働省の薬局の一覧 | |
2026年10月9日時点の制度です。薬の成分と量(レボノルゲストレル1.5mg)は、医療用と要指導医薬品で同じです。
医療機関で受け取るときの流れは?
産婦人科などで対面の診察を受けます。医師が必要と判断すれば、医療用の緊急避妊薬が処方されます。薬は医療機関の中で渡されることもあれば、処方箋を持って薬局で受け取ることもあります。
医療用の薬には、先に出た「ノルレボ錠1.5mg」と、2019年3月に販売が始まった後発品(ジェネリック)の「レボノルゲストレル錠1.5mg「F」」があります。後発品は、元の薬と体の中での効き方が同じであることが確かめられています。
医療機関を選ぶ利点は、ほかの持病や飲んでいる薬のこと、月経の様子などを医師に直接相談できることです。妊娠の可能性が気になる、体調に不安がある、といった場合には、ここで話しておくと次の行動が決めやすくなります。
オンライン診療ではどうやって受け取る?
国の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」(2018年3月策定、2026年4月に一部改訂)では、一定の要件のもとで、産婦人科の医師か、厚生労働省が指定する研修を受けた医師が、初診からオンラインで診ることが認められうるとされています。
- 研修を受けた医師のオンライン診療を受けます。
- 医師は薬を1錠だけ、院外の薬局あてに処方します。
- 研修を受けた薬剤師のいる薬局で薬を受け取ります。
- その薬剤師の目の前で飲みます。
家で診察を受けられても、薬を受け取って飲むのは薬局です。郵送で届く仕組みとして国が示しているものではありません。診察のあとにどの薬局へ行けるかも、先に確かめておくと時間を無駄にしません。
薬局で買うときの流れは?
2026年2月2日から、処方箋がなくても薬局で買えるようになりました。売るのは研修を修了した薬剤師で、薬局の一覧に載っている人だけです。
- 販売できる薬局を一覧で探し、在庫と薬剤師がいるかを電話で確かめます。
- 本人が薬局へ行き、チェックシートに答えて薬剤師と話します。
- 薬剤師から1錠を受け取り、その場で飲みます。
年齢の制限はなく、親の同意もいりません。ただし、飲む本人以外には売れません。細かい決まりは薬局で買える制度のページにまとめています。
どの方法を選ぶか迷ったら?
選ぶときに考えておきたいのは、次の3つです。どれが正しいということはなく、そのときの状況で変わります。
- 今すぐ行ける所があるか: 72時間以内に飲む薬です。添付文書は「できる限り速やかに」飲むよう指導するとしています。開いている時間と距離を先に見ます。
- 医師に相談したいことがあるか: 持病がある、ほかの薬を飲んでいる、授乳中である、といった場合は、医師の診察がある方法のほうが相談しやすくなります。
- 人に会う負担: オンライン診療でも薬局でも、薬は薬剤師の目の前で飲みます。誰とも会わずに受け取れる正規の方法はありません。
どの方法でも、妊娠を防げないことがあります。飲んだあとの確認は飲んだ後のページ、時間の考え方は何時間以内に飲むかのページを見てください。
厚生労働省の一覧でどう探す?
このサイトでは、特定の医療機関や薬局を紹介しません。探すときは、厚生労働省が公表している一覧を使ってください。
- 対面で診てもらえる医療機関と、研修を受けた医師: 緊急避妊に係る取組のページ(厚生労働省)に、対面診療ができる産婦人科医療機関などの一覧(都道府県別、掲載を希望した医療機関)と、研修を修了した医師の一覧があります。医療機関の一覧の最終更新は2026年10月8日です。
- 処方箋なしで買える薬局: 販売が可能な薬局等の一覧(厚生労働省)に、都道府県別の一覧(ExcelとPDF)があります。毎月上旬に更新され、2026年10月9日時点の最新は2026年10月1日の更新です。
どちらの一覧も、載っているから今日すぐ対応できる、という意味ではありません。行く前に電話で、対応できるか、薬や担当者がいるかを確かめるのが近道です。
性暴力の被害にあったときは?
性暴力の被害にあった場合は、薬を手に入れることと同時に、相談先につながることが大切です。証拠を残すためにも、早めに産婦人科と警察に相談することが勧められています。警察には、緊急避妊などの費用を公費で負担する仕組みもあります。
相談の番号や流れは相談先のページにまとめています。薬局でも、薬剤師が本人の同意を得て支援センターを紹介する決まりになっています。
よく出る疑問
夜や休日でも手に入りますか?
開いている医療機関や薬局によります。国の一覧で近くの所を探したうえで、行く前に電話で対応できるか確かめてください。時間の考え方は何時間以内に飲むかのページにあります。
パートナーや家族が代わりに受け取れますか?
薬局での販売は、飲む本人にしかできません。オンライン診療でも、本人が薬剤師の目の前で飲む仕組みです。パートナーの同意はいりません。
医療機関の薬と薬局の薬は効き目が違いますか?
成分と量(レボノルゲストレル1.5mg)は同じです。違うのは、医師の処方で使うか、薬剤師から受け取ってその場で飲むか、という使い方の決まりです。
どこが良いか教えてもらえますか?
このサイトでは、医療機関や薬局を紹介したり比べたりしていません。厚生労働省の一覧で、近くの所を探してください。迷ったときは、電話で医師か薬剤師に相談するのが確かです。
- 緊急避妊薬の調剤・販売について(厚生労働省)(2026年10月9日に確認)
- 「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に基づく緊急避妊に係る取組について(厚生労働省)(2026年10月9日に確認)
- 要指導医薬品である緊急避妊薬の販売が可能な薬局等の一覧(厚生労働省・2026年10月1日更新)(2026年10月9日に確認)
- 要指導医薬品である緊急避妊薬の販売に関する通知(令和7年9月18日 医薬総発0918第2号・医薬薬審発0918第3号、厚生労働省)(2026年10月9日に確認)
- 審議結果報告書・審査報告書 ノルレボ(要指導医薬品)(厚生労働省掲載)(2026年10月9日に確認)
- 緊急避妊薬のスイッチOTC化について(厚生労働省 部会資料・令和7年8月)(2026年10月9日に確認)
- ノルレボ錠1.5mg 添付文書(PMDA・2022年2月改訂 第2版)(2026年10月9日に確認)
- レボノルゲストレル錠1.5mg「F」 添付文書(PMDA)(2026年10月9日に確認)
- 要指導医薬品「ノルレボ」発売のお知らせ(第一三共ヘルスケア・2025年12月18日発表)(2026年10月9日に確認)
このページは、添付文書や国・学会の資料など公開された情報をまとめたものです。一人ひとりの状況(飲めるかどうか・妊娠の可能性)は判断できません。飲むかどうか、飲んだ後のことは、医師か薬剤師に相談してください。当サイトは医療機関・薬局の紹介も、薬の販売もしていません。