性暴力の被害にあったときの相談先
つらい思いをしたのは、あなたのせいではありません。このページには、電話できる窓口と、緊急避妊や費用のことをまとめました。読める所から、ゆっくり読んでください。
- #8891(はやくワンストップ): 性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター。最寄りのセンターにつながり、通話料は無料です。
- #8103(ハートさん): 警察の性犯罪被害相談電話。かけた地域の都道府県警察につながります。
- 今、危ない状況にあるときは110番に電話してください。
緊急避妊薬は、できる限り早く飲むほうがよいとされる薬です。相談先に電話すれば、受診のことも一緒に相談できます。
どこに電話すればいい?
警察に届けるかどうかを決めていなくても、相談はできます。まず話を聞いてほしいときは #8891、警察に相談したいときは #8103 が窓口です。
| 番号 | つながる先 | 知っておきたいこと |
|---|---|---|
| #8891 | 最寄りのワンストップ支援センター | 通話料は無料。NTTひかり電話からは 0120-8891-77。一部のIP電話からはつながりません |
| #8103 | かけた地域を受け持つ都道府県警察の相談窓口 | 土日・祝日や時間外は当直の職員が受けます。IP電話からは有料になったり、つながらなかったりすることがあります |
| 110番 | 警察 | 今、危険があるとき・緊急のとき |
ワンストップ支援センターは、24時間365日開いている所は一部です。多くは平日の日中に対応し、夜間や休日は夜間休日コールセンターが電話を受けます。夜中にかけても、電話を受ける窓口があります。
警察の相談電話の全国共通番号は、令和元年度に24時間化と無料化が行われました(IP電話などの例外は上の表のとおりです)。
電話をかけるのがこわいときは
何から話せばいいか分からない、うまく説明できる気がしない。そう感じるのは自然なことです。電話をかけるかどうか、いつかけるかは、あなたが決めてかまいません。
一人で決めるのが難しいときは、信頼できる人にこのページを見せて、一緒にいてもらう方法もあります。周りの人が番号を調べて伝えることもできます。
ただ、緊急避妊薬には飲める時間の目安があります。また、体の診察や証拠のことは、早めのほうが選べることが多くなります。気持ちが追いつかないときも、「緊急避妊のことだけ相談したい」と伝えるだけで構いません。
緊急避妊薬はいつまでに飲む?
添付文書では、緊急避妊薬は性交後72時間以内に飲む薬で、できる限り速やかに飲むよう指導するとされています。日本産科婦人科学会の指針は、72時間を過ぎて120時間以内でも、決められた用法の範囲外ながら有効である可能性が高いとしています。時間がたっていても、あきらめずに医師に相談してください。
2026年10月9日時点で、緊急避妊薬は次の3つの方法で手に入ります。
- 医療機関(産婦人科など)を受診する
- オンライン診療を受け、研修を受けた薬剤師の前で飲む
- 研修を受けた薬剤師のいる薬局で買い、その場で飲む(2026年2月2日から)
被害にあった場合は、産婦人科を受診すると、緊急避妊だけでなく、けがの手当てや検査、証拠のことも相談できます。それぞれの方法は手に入れ方のページで説明しています。
費用はかかる?警察による公費負担
緊急避妊薬は保険がきかないため、ふつうは自費になります(費用のページ)。ただし性犯罪の被害にあった場合は、警察が費用を公費で負担する仕組みがあります。
警察庁によると、公費負担の対象には、緊急避妊などの費用のほか、初診料、診断書料、性行為でうつる感染症などの検査費用、人工妊娠中絶の費用が含まれます。
対象になる範囲や回数、手続きは、都道府県警察によって違うことがあります。たとえば「初回の経費」と書いている県警もあります。使えるかどうか、どう手続きするかは、#8103 か、事件を担当する警察に確かめてください。
薬局で相談したら、どうなる?
薬局で緊急避妊薬を買うときに、被害のことを打ち明けることもできます。国の通知は、性犯罪の被害などのおそれがある場合の薬局の対応を、次のように決めています。
- 本人の同意を得たうえで、ワンストップ支援センターなどを紹介する。
- 同意が得られないときは、相談先が書かれたリーフレットを渡す。
- 証拠を残す必要がある場合は、産婦人科を紹介し、警察などにも相談する。
つまり、本人が望まないまま、どこかに連絡されるわけではありません(18歳未満で虐待が疑われる場合は、下の節のとおり別の決まりがあります)。
緊急避妊薬を売る薬局には、話す場所のプライバシーへの配慮も求められています。薬は、研修を受けた薬剤師の前で、その場で飲みます。
証拠のことが気になるときは
国の通知は、証拠を残す必要がある場合は産婦人科を紹介し、警察などにも相談するとしています。証拠のことは、時間がたつと難しくなることがあります。届け出るかどうか迷っていても、早めに産婦人科や警察、ワンストップ支援センターに相談しておくと、あとで選べることが多くなります。
どんな準備をすればよいか分からないときは、電話で「証拠のことも相談したい」と伝えてください。受診の仕方も含めて、相談先に聞いてみてください。
届け出るかどうかは、相談しながら考えることもできます。
18歳未満の人へ、そして相談を受けた人へ
2026年10月9日時点で、薬局で緊急避妊薬を買うときに、年齢の制限や親の同意は要りません。若い人を支援する機関につなぐ取り組みも、こども家庭庁と連携して進められています。
ただし国の通知は、性交同意年齢(16歳)未満の人には、産婦人科や小児科の受診を勧めるとしています。また18歳未満で虐待が疑われる場合は、薬局は児童相談所へ通報することになっています。これは、あなたを守るための決まりです。
家族や友人から打ち明けられた人は、責めたり、無理に詳しく聞いたりせず、まず話を受け止めてください。そのうえで、このページの番号を一緒に見るところから始められます。
よく出る疑問
警察に届けないと、#8891には相談できませんか?
#8891 は、警察とは別のワンストップ支援センターの番号です。届け出るかどうかを決めていなくても、電話できます。
夜中や休日でも電話はつながりますか?
#8891 は、24時間開いているセンターは一部ですが、夜間や休日は夜間休日コールセンターが対応します。#8103 は、土日・祝日や時間外は当直の職員が受けます。今、危険があるときは110番に電話してください。
お金がなくて受診できないときは?
性犯罪の被害の場合、警察が緊急避妊や初診料、検査などの費用を公費で負担する仕組みがあります。範囲や手続きは都道府県警察で違うことがあるので、#8103 か担当の警察に確かめてください。
時間がたってしまったら、もう相談できませんか?
相談はいつでもできます。緊急避妊薬には飲む時間の目安がありますが、72時間を過ぎても医師に相談する意味はあります。気持ちのことや、これからのことも含めて、#8891 に電話できます。
- 性犯罪・性暴力に関する相談窓口(ワンストップ支援センター)|内閣府 男女共同参画局(2026年10月9日に確認)
- 性犯罪被害相談電話|警察庁(2026年10月9日に確認)
- 令和2年版 犯罪被害者白書 第4章第1節|警察庁(2026年10月9日に確認)
- 犯罪被害者等施策「性的な被害」|警察庁(2026年10月9日に確認)
- 令和7年9月18日付 医薬総発0918第2号・医薬薬審発0918第3号(要指導医薬品の緊急避妊薬の販売)|厚生労働省(2026年10月9日に確認)
- 緊急避妊薬のスイッチOTC化について(部会資料・2025年8月)|厚生労働省(2026年10月9日に確認)
- ノルレボ錠1.5mg 添付文書(医療用・2022年2月改訂 第2版)|PMDA(2026年10月9日に確認)
- 緊急避妊法の適正使用に関する指針(令和7年改訂版・2025年4月)|日本産科婦人科学会(2026年10月9日に確認)
- 緊急避妊薬の調剤・販売について|厚生労働省(2026年10月9日に確認)
このページは、添付文書や国・学会の資料など公開された情報をまとめたものです。一人ひとりの状況(飲めるかどうか・妊娠の可能性)は判断できません。飲むかどうか、飲んだ後のことは、医師か薬剤師に相談してください。当サイトは医療機関・薬局の紹介も、薬の販売もしていません。